10代にしてサン・ラのオーケストラへ参加しているこの天才ベーシストの、意外にもこれが2枚目のリーダー作。ファラオのサックスとヒックスのピアノが各所から漂うコルトレーン色の要因だろうが、これは本作を語る上でそれほど重要ではない。「ジャイアント・ステップス」をモチーフにした(1)、「スピリチュアル」の変奏と言ってもいい(7)で、ファラオは水を得た魚のように勢いあるブロウを聴かせるが、これはあらかじめ用意された水の中にファラオが自ずから飛び込んでいった結果とみる。つまりは、模倣を超えた大人の成熟した遊び心。ブレイクはアコースティック、エレキ両方を使い、(4)ではビートルズ・ナンバーまで披露する。この人、遊びが好きなのだ。けれども本作の価値はいっこうに下がらない。ここで聴けるのは安直な調和・終結を断固拒否した演奏者たちのパフォーマンスだ。ロック系インディ・レーベルからのリリースというのも興味深いところ。 (CDジャーナル・レビューより)
●アレックス・ブレイク（b,per,vo）ファラオ・サンダース（ts）クリス・ハンター（as）ジョン・ヒックス（p）ヴィクター・ジョーンズ（ds）ニール・クラーク（per）
1999年12月6日録音／2000年リリース
■BUBBLE CORE RECORDS(US)BC-030
■ステレオ
■DISC A
■PACKAGE A-（軽擦れ）
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程度によりA〜E及び＋－で診断
A+ 新品に近い状態
A キズもほとんど無くきれいな状態
B 軽度のスリ傷や汚れがある場合も、再生にあまり影響が出ない状態
C 多少の傷・汚れ・ノイズが入る状態
D キズや汚れが目立ちノイズが多く入る状態
