70年代にコルトレーンの後継者として筆頭に挙げられていたテナー、ソプラノ奏者スティーブ・グロスマンの初リーダー作。当時エルヴィン・ジョーンズのグループに所属し、デイヴ・リーブマンとの2テナー編成で名盤の誉れ高い「Live At The Lighthouse)」(通称「魚ジャケ」)に参加し、その中心的なメンバーであったグロスマンが、同グループの盟友であったジーン・パーラが興したP.M.レコードで吹き込んだ自己名義デビュー作品。ファンク、ラテンが混然としたビートの上で、グロスマンのテナー・ソプラノが咆哮し、ヤン・ハマーがムーグで速弾きしまくる、当時最先端の「ハードコア・フュージョン」が全編に炸裂する。グロスマンは、76年にパーラ、アライアスと共に伝説的なフュージョン・ユニット「ストーン・アライアンス」を結成することになるわけだが、その全員が本作品で顔を揃えており、その土台となるコンセプトが既に共有されていたことを確認できる。(メーカーインフォより)
●スティーブ・グロスマン(ts,ss)ヤン・ハマー(el-p,syn)ジーン・パーラ(b)ドン・アライアス(ds,cong,bongo,bell)
1973年9月4・5・6日録音/2016年11月25日リイシュー
■TIDAL WAVES MUSIC(US)TWM02
■ステレオ