3オクターブ以上出せる広い音域というだけでなく、とてつもない実力の持ち主のダイアン・シューアは盲目というハンデを背負いながらも、グラミー賞受賞という輝かしい経歴も誇る、ジャズ・ヴォーカル界を代表するシンガー。91年のデビュー作「ピュア・シューア」を発表以降、B.B.キングやカウント・ベイシー・オーケストラとの共演などで、堂々たるヴォーカルを披露。洗練された都市感覚を持ち、サラ・ヴォーンやダイナ・ワシントンの影響を受けたソウルフルな表現力は、小手先でなく心の奥底からストレートに伝わってくる。豪快にまた繊細にあらゆるレパートリーを完璧にこなし、その輝くような伸びやかな歌声は間違いなく世界のトップクラスにある。
●ダイアン・シューア(vo)ほか
GRP