円熟の名手が繰り広げるコラボレイションも回を重ねるにつれてスムースな流れが見えてきた。本作でもジェイ・レオンハートのスインギーなベースに乗って、全体がこころの歌を歌い上げるように進行していくのが伝わってくる。ベン・ウエブスター張りの低音の魅力を引っさげて77年に突然デビューし、多くのオールド・ファンを喜ばせると共に、「中間派」なる「シニア・ジャズ」に風穴を開けたスコット・ハミルトン。ヒギンズもシカゴを中心として活躍、ヴォーカルのバッキングで素晴らしいフレーズを聞かせながら次第に名声を確立していった。その魅力は、ハミルトンにも通じる、流れるような流麗なフレーズと心に沁みる清涼な音色だろう。本作ではそうしたお互いの魅力をさらに曳きだして増幅するコンビネイションが素晴らしい。「マイ・ファニー・バレンタイン」「スターダスト」などのバラードもいいが、ややスインギーな「スロウボート・トゥー・チャイナ」に二人の魅力が凝縮されている。楽しくスイングして、分かりやすいジャズがいいじゃないか！二人の音楽からはそんな声が聞こえてくる。（メーカーインフォ）
●エディ・ヒギンズ（p）スコット・ハミルトン（ts）ジェイ・レオンハート（b）ジョー・アシオーネ（ds）
2004年9月11・12日録音／2007年リリース
■VENUS RECORDS,ヴィーナス・レコード(JP)TKCV-35348
■ステレオ
■DISC A-（軽擦れ）
■PACKAGE A-（軽擦れ）
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〈表紀について〉
程度によりA〜E及び＋－で診断
A+ 新品に近い状態
A キズもほとんど無くきれいな状態
B 軽度のスリ傷や汚れがある場合も、再生にあまり影響が出ない状態
C 多少の傷・汚れ・ノイズが入る状態
D キズや汚れが目立ちノイズが多く入る状態
