イタリアを代表するベテラントランペッター、エンリコ・ラヴァ『NEW YORK DAYS』と題された本作。これまで幾度と無く共演してきた盟友ステファノ・ボラーニに加え、NYからマーク・ターナー、ラリー・グレナディア、そしてポール・モチアンという超豪華メンバーが参加。ラヴァ=ボラーニとトリオ録音もあるモチアンはもちろんのこと、ターナーとグレナディアも繊細で思慮深く演奏に参加しており、まるで長年連れ添ったバンドかのような完成度と一体感を誇る美しいサウンドに。マーク・ターナーはこれがECM初登場とのことですが、ECMの冷ややかな質感の録音とターナーの絹のようになめらかな音色もまた抜群の相性!ラヴァ=ボラーニの生み出す欧州的、クラシック的ニュアンスを感じさせる静謐なサウンドの中に溶け込みながらも、やはり凄まじいまでの存在感を見せ付けてくれており、その調和と拮抗が思わず息を飲むほどの緊張感と美を生み出しています。ECMファンは当然必聴ですが、モチアン・ファン、そしてマーク・ターナー・ファンにもぜひとも聴いていただきたい作品です!(新譜案内より)
●エンリコ・ラヴァ(tp)マーク・ターナー(ts)ステファノ・ボラーニ(p)ラリー・グレナディア(b)ポール・モチアン(ds)
2008年2月録音/2014年11月10日発売
■ECM(GER)2064 179-7340