歴史的に見てイレギュラーだが意味深い作品があり、タイトル通りのこのセッションも53年と56年の録音で構成される。前半はチャーリー・チャンという変名でチャーリー・パーカーがなんとテナーで参加、しかもこの時期彼とマイルスはヘロイン漬け、物珍しさと別の側面が見れて非常に興味深い。一転して後半は完成度の高い緊張感みなぎるプレイで、やはりこれだと納得してしまう。なんとも不思議なコレクターズ・アイテム、是非大切なコレクションにしたい1枚。
●マイルス・デイビス(tp)チャーリー・チャン=チャーリー・パーカー、ソニー・ロリンズ(ts)ウォルター・ビショップjr.、トミー・フラナガン(p)パーシー・ヒース、ポール・チェンバース(b)フィリー・ジョー・ジョーンズ、アート・テイラー(ds)
1953年1月30日・1956年3月16日録音/2014年9月2日発売
■PRESTIGE,ORIGINAL JAZZ CLASSICS(US)OJC071